インターネットが各家庭に普及し始めた時代に、隆盛を誇ったのが個人ホームページ。ところがニフティが、あとひと月ほどでホームページサービスを終了するため、大量のホームページが消失する危機に晒されている。
1990年代後半から2000年代初めのネット草創期、ネットユーザーがこぞって閲覧したのが、個人ホームページだ。当時は芸能人のファンサイト、グルメ情報、ゲーム攻略など、特定の情報に特化したサイトが人気を集め、「アクセスカウンター」「キリ番」など、独自の文化も発達した。しかし現在では、個人の情報発信はブログやSNSが主流。やや隅に追いやられた感はある。
そんななかニフティは今年1月、1999年から提供してきたホームページサービスを、9月29日に終了することを発表した。これにより「@homepage」というアドレスのホームページは、同日以降ページを表示することが不可能になる。ニフティは「@niftyホームページサービス」への無料移行サービスを用意しているが、ニュースサイト「INTERNET Watch」によれば、現存する17万件のアカウントのうち、移行が済んだのは10%、解約・閉鎖をしたのが6%で、残りの84%は移行も閉鎖もされていないままだという(8月26日時点)。
このままいけば、十数万件のホームページが消えてしまうことに対し、ツイッターには、
「またインターネット文化遺産が消えていく」
「また大きなネットの爪痕が消える」
「ゲーム攻略サイトとかは救出されると良いですね…」
「放置されたままでも当時の情報として非常に有益なのだが、こうやって記録は失われる」
「個人で色々まとめてくれていたHPが多いので、これって結構深刻です…」
と、惜しむ声が上がっている。
貴重な情報が失われることを“損失”と感じる人は少なくないようだ。
ソース
http://news.livedoor.com/article/detail/11965799/