甘利氏、党総務に就任 野党はなお責任追及
2016/8/30 2:00 日本経済新聞 電子版
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS29H2Q_Z20C16A8PP8000/
自民党の甘利明衆院議員が党総務に就くことが29日、分かった。1月に金銭授受問題で経済財政・再生相を辞任して以降、党や国会の役職には就いてこなかったが、金銭授受問題を巡って甘利氏本人と元秘書2人の不起訴が確定。自民党は「甘利氏のみそぎは済んだ」(関係者)と判断したとみられる。
30日の党総務会で決める見通し。甘利氏は南関東ブロック代表としての総務で「早期復帰にこだわる首相の意向が働いた」(党幹部)という。ただ金銭授受問題に関する元秘書らの調査結果は公表しておらず、野党は「説明責任はまだ残る」となお追及の構えだ。
25人の総務で構成する党総務会は党の最高意思決定機関で、政府が国会に提出する予算案や法案を事前に審議する。「ポスト安倍」の有力候補の石破茂前地方創生相も中国ブロック代表としてメンバーに入る。