マイナンバー制度の個人番号カードを親族になりすましてだまし取ったとして埼玉県警熊谷署は29日、同県熊谷市樋春、無職、櫛田(くしだ)貴信容疑者(49)を詐欺や有印私文書偽造・同行使などの容疑で再逮捕、妻美江容疑者(46)も同容疑で逮捕した。同署によると同カード詐取容疑の逮捕は全国初。
容疑は2月22日ごろ、親族名義のカード申請書を不正入手。櫛田容疑者の顔写真を張って交付を申し込み、4月22日に市の行政出張所でカードをだまし取ったとしている。
櫛田容疑者は7月28日、この親族のパスポートも不正入手したとして旅券法違反容疑などで逮捕され「悪いことをした時に親族の名前をかたるために入手した」と供述したといい、同署はカード詐取の動機も追及する。
熊谷市の清水輝義(きよし)市民課長は「親族の住所と櫛田容疑者の自宅が同じで、見た目の年齢も似ていたことなどから、親族と同一人物と信じてカードを交付してしまった」と説明している。【安藤いく子】
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