従業員のぼうこうがん発症問題受け 化学物質の規制強化へ
福井市にある化学工場で、従業員などが相次いでぼうこうがんを発症した問題を受けて、厚生労働省は工場で使用されていた化学物質について、手袋や眼鏡を着用して取り扱うことを義務づけるなど、規制を強化することを決めました。
福井市にある化学メーカーの工場で、従業員などが相次いでぼうこうがんを発症した問題では、発がん性があると見られる化学物質のオルト-トルイジンを、手袋をつけずに扱うなど安全管理が不十分で、従業員の体内に化学物質が吸収されたおそれがあると見られています。
厚生労働省は、この化学物質について、今後、手袋や眼鏡を着用して取り扱うことや、工場などの空気中に広がらないよう排気装置を設置することなどを、事業者に義務づけることを決めました。
厚生労働省は今後、関係する法令を改正して、来年1月には施行したいとしています。
8月26日 20時59分 NHK
https://web.archive.org/web/20160826121034/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160826/k10010655591000.html