東京電力ホールディングスの送配電子会社、東京電力パワーグリッドは２３日、電力小売りを手がける東京ガスなど４５社に対し、電気使用量を誤って伝えていたと発表した。
家庭や商店などとの契約８５３１件で、４～８月の使用量が最大で数百倍になっていた。
各社はこの値を使って料金を算定しており、過大請求につながった可能性がある。同様の問題は６月にも判明したばかり。
４月に始まった電力小売りの自由化で、新電力や東電の新プランに切り替えた家庭は、アナログ式の電力量計から新型のスマートメーターに交換している。
その際、検針員が旧電力計の数値を読み間違えてシステムに登録。検針システムの不具合も重なったという。東電の新プランの契約者に対し、本来の１０倍の額を請求した例もあるという。
東電パワーグリッドでは、６月にも別の不具合で１６００件超の誤通知が判明。月内にもシステムを改修するなどして対応するという。
また同社は２３日、２１万件分の法人顧客の情報が入ったハードディスク（ＨＤ）を社内で紛失したと発表した。
ＨＤは本社の営業部門が使っており、法人名や住所、社内で使うマニュアルなどが含まれていた。１６日に社員が紛失に気づいた。
ＨＤは社内のパソコンでしか開けず、データにアクセスした形跡は確認されていないという。
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