新国立競技場に新たな火種が持ち上がった。競技場の建設残土を神奈川県相模原市に捨てる計画が明らかになり、地元住民から反対運動が起きているのだ。
神奈川県相模原市緑区の谷あいに問題の処分場予定地はある。新国立競技場の工事は10月から始まるが、そこで発生した建設残土のうち約5万1千立方メートルを埼玉県の業者が3年かけて運び入れるという。
5月に処分場の計画を知った住民や自治会はすぐさま市に計画撤回を迫る要望書を提出した。
住民にとって今回の新国立競技場の残土処分場計画は「寝耳に水」。リニア計画もあり、大量の残土が出るため、処分場の先例にしたくない。搬入業者は取材に対し、「反対運動があるなら計画の見直しも」と答えた。
新国立競技場の運営主体である日本スポーツ振興センターはどう考えるのか。
「施工主の大成建設とまだ建設工事の契約を結んでいません。残土搬入に関しては、法令を遵守し住民の理解を得ながら進めるのは当然と考えています」(新国立競技場設置本部)
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