甘利前大臣の元秘書 「不起訴不当」の議決
甘利前経済再生担当大臣の事務所を巡る問題で、東京地検特捜部が不起訴にした元秘書2人について、東京の検察審査会は「不起訴は不当だ」と議決しました。
これを受けて特捜部は再び捜査を行いますが、再び不起訴とすれば元秘書が強制的に起訴されることはなくなりました。
また、甘利氏本人については「不起訴は妥当だ」と議決し、捜査は終わることになりました。
この問題は、甘利氏の事務所が平成25年から翌年にかけてUR=都市再生機構と補償交渉をしていた建設会社側から現金を受け取っていたもので、
甘利氏と元秘書2人が口利きの見返りに報酬を受け取ることを禁じた、あっせん利得処罰法違反などの疑いで告発されました。
東京地検特捜部はことし5月、「起訴するだけの証拠がなかった」として、いずれも嫌疑不十分で不起訴にしましたが、先月、市民団体などが検察審査会に審査を申し立てていました。
これについて、東京第四検察審査会は、元秘書2人について「不起訴は不当だ」と議決しました。
これを受けて特捜部は再び捜査を行い、元秘書を起訴するかどうか改めて判断しますが、再び不起訴とすれば、検察審査会の議決によって強制的に起訴されることはなくなりました。
また、甘利氏本人については「不起訴は妥当だ」と議決し、捜査は終わることになりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160729/k10010613701000.html