【ベルリン=宮下日出男】ドイツ南部アンスバッハの中心部で24日午後10時(日本時間25日午前5時)ごろ、爆発が発生し、1人が死亡、少なくとも12人以上が負傷した。治安当局によると、爆発は爆発物によるもので、死亡した男がかかわったとみられる。現場近くで開かれていた野外コンサートを狙ったテロの可能性も視野に詳しい状況を調べている。
容疑者はシリア出身の難民申請者で約2年前にドイツに入国。約1年前に申請は拒否されていた。過去に2度自殺を図ったことがあり、精神的な治療も受けていたという。
アンスバッハが所在するバイエルン州のヘルマン内相は25日未明の記者会見で爆発を起こした理由について、自殺を図ったのか、他人も巻き込もうとしたのかは現時点で不明とした。容疑者はコンサート会場に入ろうとしたが、入場券がなく拒否されていた。
検察担当者は容疑者について、イスラム過激派との関わりを示す証拠はないとする一方、今後、捜査する意向を示した。
爆発の発生後、現場周辺は封鎖された。野外コンサートは22日から3日間の日程で開かれ、最終日を迎えていたが、この爆発で打ち切られ、約2500人の観客は避難した。
アンスバッハは観光地としても知られる南部ニュルンベルクの西約40キロに位置する人口約4万人の都市。
ソース
http://www.sankei.com/world/news/160725/wor1607250019-n1.html