中国当局は、独立した報道を行いデリケートな問題になり得るテーマに関する記事を発表したとして、複数のオンラインニュースサイトを閉鎖した。
25日付の国営・新京報によれば、大手ニュースポータルサイトの「新浪微博」や「捜狐」、「網易」、「鳳凰」などが、自由な論調で知られる政治・社会関連のニュースサイトやソーシャル・ネットワーク上のアカウントを閉鎖した。これに先立ち中国のインターネット規制当局は、こうしたサイトが「法律や規制を違反した活動を多数行っている」として厳しく非難していた。
新京報は、これらのサイトが「独自に収集し編集した大量のニュース報道をアップロードして公開」しており、「特に下劣な影響」を与えていると批判する、ある高官の談話を匿名で引用している。またサイトには罰金が科されているとしているが、詳細には触れていない。
中国では、民間のニュースサイトのジャーナリストらに取材が許可されているのはスポーツと娯楽行事のみで、政治や社会に関するよりデリケートなニュースについては、新華社通信など国営メディアが発表した報道を使うことが義務付けられている。
しかし、ハイテク時代を反映して独自取材による報道が増え、ホットな話題が毎日変化する中、商業的な利益を追う一部サイトは、独自の取材チームや調査報道のためのチームをつくっている。
http://www.afpbb.com/articles/-/3095168?act=all