【ニース(仏南部)時事】フランス南部ニースのトラック突入テロで、実行犯モハメド・ラフエジブフレル容疑者(31)の奔放な私生活が18日、当局の捜査や報道で明らかになってきた。酒だけでなく薬物も使用し、男女を問わず「恋愛」にふけっていた。敬虔(けいけん)なイスラム教徒からはかけ離れた人物像だったとみられ、当局は過激化に至った経緯の解明に全力を挙げている。
パリ検察のモラン検事は18日の記者会見で、容疑者の人物像について「酒や薬物を摂取し、(イスラム教が禁じる)豚肉も食べ、性的な活動も際限がなかった」と説明。仏メディアによると、「恋人」の中には74歳の男性も含まれており、事件の関係者として事情聴取を受けたという。
容疑者はスポーツクラブに通って体を鍛え、ラテン風のダンス「サルサ」も楽しんでいた。香水を付け、頻繁に女性を口説く姿も目撃された。一方、事件のしばらく前から飲酒やダンスをやめ、ひげを伸ばし始めるなど、過激化の兆候とも受け取れる行動に出ている。(2016/07/19-07:11)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071900082&g=int