脚にブッダ(仏陀)のタトゥーを入れたスペイン人観光客の男性が、仏教大国のミャンマーで国外退去処分となった。現地警察が11日、発表した。同国では最近、宗教的な強硬派の影響力が増している。
このスペイン人男性は当初、多くの観光客が寺院や仏塔の遺跡を訪れるミャンマー中部の古都バガンで拘束された。AFPの取材に匿名で応じた現地の警官によると、ショートパンツを履いていた男性の右足に入っていたブッダのタトゥーを僧侶たちが見とがめ、不適切だとして警察に通報した。男性の身柄は即座に大都市ヤンゴンへ送り返された。
同じく匿名で取材に応じたヤンゴン空港の警官は、男性は「観光客としての規則に違反した」ために国外退去処分となり、11日夜にはタイの首都バンコクへ送還されると答えた。
ミャンマーではブッダの図像によって、外国人観光客が窮地に立たされる例が時にある。昨年はニュージーランド人のバー経営者が、割引デーの宣伝にブッダの図像を用い「宗教に対する侮辱」の 罪で10か月間、服役した。また2014年にも脚にブッダのタトゥーを入れていたカナダ人観光客が拘束されたことがある。
ミャンマーの他にもスリランカ、タイといった仏教国では、たとえブッダの賛美のためにタトゥーを入れている場合でも、問題となることがある。特に頭から 離れるほど神聖さは薄れるとされているため、脚に入れたブッダのタトゥーはいっそう問題視される。
http://www.afpbb.com/articles/-/3093724?act=all
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