刑の上限超える求刑 6人を処分
毎日新聞2016年7月9日 西部朝刊
福岡県迷惑行為防止条例違反に問われた男性(60)に刑の上限を超える求刑をしたとして、法務省は8日、福岡地検小倉支部で捜査担当だった60代の検察官と公判担当だった40代の検察官をそれぞれ減給100分の5(1カ月)、決裁官だった60代の検察官を戒告の懲戒処分とした。別の検察官や事務官ら計3人については福岡地検が訓告処分とした。
男性は北九州市内で女性の体を触ったとして起訴された。地検小倉支部は刑の上限が懲役1年だったにもかかわらず、1年6月を求刑。地裁小倉支部も誤りに気付かず2014年3月に懲役1年2月の判決を言い渡し、確定した。検事総長の非常上告を受けた最高裁が今月5日に確定判決を破棄し、懲役8月の判決を言い渡した。福岡地検の長谷透次席検事は「猛省し再発防止に努める」と語った。
http://mainichi.jp/articles/20160709/ddp/041/040/004000c