「今度の選挙は野党と市民が一緒になって総がかりで安倍政権とたちむかう、日本の政治の中で初めて行われる選挙だ。私は1960年代からずっと国政の選挙に携わってきたが、このように他の党と肩を並べて、そしてまた他の党の候補を応援したことは一度もなかった。しかし今度は違う。かつてな いことが日本の政治の中で起こっている」
日本共産党前中央委員会議長である不破哲三氏は7月6日、JR関内駅南口で同党の浅賀由香候補の応援演説を行った。86歳とは思えぬ張りのある声で、 30分以上も観衆に訴えた。
2014年12月の衆院選で表舞台に
不破氏はその前日に山梨県・甲府市内で演説し、野党統一候補の宮沢由佳氏を応援したばかり。8日には埼玉選挙区に入り、JR浦和駅前で共産党の伊藤岳候補を応援する予定だ。
2006年1月に同党中央委員会議長を辞した不破氏が9年ぶりに姿を見せたのは、2014年12月の衆院選だった。京都1区と沖縄1区の共産党候補を応援するためだったが、とりわけ京都では夫人とともに街宣車に乗り込み、寒い中で長 時間立ったまま演説を行い、四条河原町に集まった5200人を熱狂させている。
神奈川と埼玉はあとひと押しの状態
神奈川選挙区と埼玉選挙区が不破氏の演説先として選ばれたのは、そんな不破氏のパワーに頼ろうという魂胆だ。 同党の公認候補はいま、いずれも当落線上にいる。
「東京選挙区の山添拓候補と大阪選挙区の渡辺結候補はすでに当選圏内に入ったが、神奈川と埼玉はあとひと押しの状態だ。そこで不破氏が応援に入ってテコ入れを図る。とりわけ神奈川は不破氏の住居があるところで、以前にも浅賀氏の演説会に夫婦そろって参加したこともある」(共産党関係 者)。
以下ソース
http://toyokeizai.net/articles/-/126205?display=b