やはりというべきか、テレビの参院選報道が低調だ。党首討論番組は二十二日の公示前後に放映されたのを最後に予定がなく、東京都の舛添要一前知事の追及に血道を上げたワイドショーも、参院選はほとんど取り上げない。その傍らでNHKのニュースでは、安倍晋三首相(自民党総裁)の露出時間が長いとの声もある。高市早苗総務相が電波停止をちらつかせる中、放送現場には萎縮・自粛ムードが蔓延(まんえん)する。安倍政権のテレビ支配はいよいよ完成に近づきつつあるのか。
(佐藤大、三沢典丈)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016070202000169.html