総務省は29日、2015年国勢調査の抽出速報集計結果を公表した。
65歳以上の高齢者人口は10年の前回調査比で14%増の3342万人となり過去最高だった。
高齢者の割合は26.7%で、5年前の調査に続き世界各国で最も高い。
15歳未満の子ども人口の割合も12.7%と過去最低で、調査開始以来初めて全都道府県で高齢者人口が子ども人口を上回った。
労働力人口は5年間で294万人減少した。15歳以上人口に占める働く意欲のある人の比率である労働力率は59.8%と10年比1.4ポイント低下した。
少子高齢化により全体の就労者が減るなか、女性の労働力率は49.8%と0.2ポイント上昇した。
女性は25~29歳の労働力率が初めて8割を超え、35~39歳も72.4%と4.4ポイント上昇。
出産による退職などで女性の30歳代の労働力率が下がり、育児後に再び上昇する「M字カーブ」の底が上昇した形だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS29H27_Z20C16A6000000/