安倍内閣の主要閣僚の約8割が関連団体に名を連ねる右派団体「日本会議」を徹底解明した新書「日本会議の研究」(扶桑社)。約2カ月前の発売直後から注目を集め、今やベストセラーとなっている。その著者・菅野完氏が脅迫被害を受ける“衝撃事件”が起きた。本人が語る。
「今月20日、日本会議の正会員を名乗る人物から脅迫電話がありました。警視庁麻布警察署に被害を申告するとともに録音データなどの証拠を提出してきました」
菅野氏は日本会議を、さまざまな場所で〈巨大な組織に見えるが中身は空っぽ〉〈言説があまりに幼稚でレベルの低い組織〉などと一刀両断にしている。
■卑劣な言論弾圧には屈しない
一方で著書に自分の住所と携帯電話番号を公表しており、「右派団体を敵に回して大丈夫なの?」という声も一部で上がっていた。ただ、これまで抗議の電話などは一切なかったという。
「出版元の扶桑社に『日本会議事務総長・椛島有三』名義で出版の差し止め書が届いたりはしましたが、私個人に対する攻撃や嫌がらせはありませんでした」
そんな状況が一変した。
「携帯電話に着信があり、出ると『おまえの本を読んだ。あれを出版したことで身辺におかしなことが起きていないか?』と言うのです。一応、相手は名乗りましたが、突然のことだったため、メモできませんでした。それでも私が日本会議の仕業と確信したのは、相手が『俺は正会員だ』と言ったからです。日本会議には“正会員”“維持会員”“篤志会員”など会員の種別があり、いわゆるタダの“会員”はいないのが特徴です」
菅野氏が「これは脅迫電話ですか?」と相手に問いただすとガチャリ。しばらく出られないでいると、留守電に「おいテメー。ぶっ殺すゾ、この野郎」という怒鳴り声が残されていたという。恐怖を感じ、その足で警察に向かい、被害届を出したそうだ。
以下ソース
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/184160