首相、民共協力は「無責任」=岡田氏「暴走止める」-各党首が第一声【16参院選】
参院選が公示された22日午前、与野党の各党首は街頭で第一声を上げ、支持を訴えた。
安倍晋三首相(自民党総裁)は熊本市の熊本城内にある加藤神社で演説し、「アベノミクスは道半ば。力強く政策を前に進める」と強調。
民進、共産両党の選挙協力について「(共産党は)自衛隊が憲法違反だと明確に言った。無責任な人たちに子どもたちの未来を託すことはできない」と厳しく批判した。
民進党の岡田克也代表は甲府市で演説し、「分配と成長を両立させる政策こそ本当の意味の経済政策だ」と主張。
その上で「安倍政治の暴走を止め、政治の流れを変える」として、首相が勝敗ラインに設定した与党での改選過半数(61議席)の獲得を「打ち砕くのが私たちの目標だ」と訴えた。
公明党の山口那津男代表は、さいたま市での演説で「野党は説得力のある経済対策を何も示していない」と指摘した上で、アベノミクスの推進に全力を挙げる考えを示した。
共産党の志位和夫委員長はJR新宿駅前で演説し、「自民党に入れると、憲法9条を壊す1票となる。9条改憲を許すなという審判を下そう」と力説。
民進党などとの共闘についても「画期的」と意義を強調した。
おおさか維新の会の松井一郎代表は大阪市内で、舛添要一前東京都知事の政治資金流用問題に触れ、「政治資金規正法。あのザル法を見直したい」と表明した。
社民党の吉田忠智党首は新宿駅前で「安全保障関連法は憲法9条を骨抜きにするもので、断じて容認できない」と批判。
生活の党の山本太郎共同代表は同駅前で「格差社会の問題(解決)に全力を挙げたい」と述べた。
日本のこころを大切にする党の中山恭子代表は東京・銀座で「日本の伝統や心の入った憲法をつくり上げる」と訴え、
新党改革の荒井広幸代表はJR新橋駅前で「憲法改正は賛成だ」と語った。
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