消費税率、やみくもに引き上げても税収増えない＝安倍首相
2016年 06月 21日 15:35 JST ロイター
［東京 ２１日 ロイター］ - 安倍晋三首相（自民党総裁）は２１日、日本記者クラブが主催した党首討論会で、社会保障制度の持続可能性を維持するためにも、消費税率の引き上げは必要とする一方、「やみくもに引き上げても税収は増えるものではない」との認識を示した。８％への消費税率引き上げで「消費が想像以上に冷え込んだのは事実だ」とも指摘した。
首相は６月１日に消費増税を２年半延期することを表明、同日の記者会見で「新しい判断」を下したと説明した。これについて首相は「楽をしたいから延期したわけではなく、経済政策として正しいと考えたからだ」と強調。増税見送りに伴う財源不足が懸念されるが、社会保障給付のための赤字国債は発行しない考えを示した。
一方、公明党の山口那津男代表は社会保障の財源に関し、「歳出削減もあるだろうし、特別会計の色んな制度の中にもあるだろう」と語った。
また、日銀の金融政策については「手段は日銀が判断すること」とし、２％の物価目標達成に向け、政府も努力すると語った。
＊内容を追加します。
http://jp.reuters.com/article/salestax-abe-idJPKCN0Z70BF