>>27
自民党の憲法改正草案を見てみた
・国民主権…自民党案では、全文に
「国民主権の下、（中略）統治される」とあり
「統治される」が受け身なのでこれの主語が明確でない
また、「良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、（中略）この憲法を制定する」
とあり、国家と伝統を国民の上位に置いているように思える
また、第1条で天皇を「元首」と規定している
現憲法では、
「（略）正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
（中略）主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」とあり
国民主権と国民の代表が国を動かすことが明確である
・平和主義…9条第2項の削除（内容がまったく変わっている）
全文の戦争放棄の部分を削除
・基本的人権の尊重…自民党案には基本的人権について
「常に公益及び公の秩序に反してはならない」とあり
事実上人権が制限される場合があると受けることができる
また、（事前または事後の承認により）緊急事態の宣言ができるとしてあり
これを使えば国会の事前承認なしにほとんど無制限に人権を制限することができる
具体的に同案では、
「政教分離の緩和（20条）、表現規制の強化（21条）、家族助け合い義務の新設（24条）」
など基本的人権の制限が明記されている
少なくとも「まったく変えておりません」は大嘘
あと、自民党の憲法改正草案は縦書きのPDF形式で頒布されていて
大変に引用がしづらい
きっと引用してほしくないんだろうと感じた