妊娠中の高3女子生徒に体育の授業を要求 京都の高校、休学勧める
京都府立高校京都府立朱雀高校(京都市中京区)が昨年11月、妊娠中の3年生の女子生徒(18)に休学を勧め、
卒業するには体育の実技をすることを求めていたことが15日、分かった。
同校によると、昨年8月ごろ、女子生徒の妊娠が発覚。
高校側は11月ごろ、出産準備に専念するため休学するよう勧めた。
その際、妊娠5カ月を過ぎていた女子生徒に、体育の成績が「1」のため卒業できず、球技や持久走などの実技の補習が必要となると説明した。
同校は、病気やけがの場合は「特別な事情」として配慮するが、「全日制では生徒の妊娠を想定しておらず、妊娠を特別な事情とは考えていない」として
実技の補習を免除できないとの考えを示していた。同級生と一緒に卒業したがっていた女子生徒は、3学期から休学している。
石田充学副校長(59)は「全日制では学業と出産・子育ての両立は難しいと考え、休学し通信制に移るよう勧めた。
今回の事態を受け、今後妊娠した生徒への配慮を検討したい」と話している。
http://www.sankei.com/west/news/160615/wst1606150040-n1.html