参院選の議席目標「与党で改選過半数の61」 自民・茂木氏
2016/6/12 12:10 日本経済新聞
与野党各党の幹部は12日午前のNHK番組で、22日公示―7月10日投開票の参院選に向けて論戦を展開した。
自民党の茂木敏充選挙対策委員長は獲得議席の目標について「国民の信を問う観点から、与党で改選過半数の61だ」と強調した。民進党の玄葉光一郎選対委員長は具体的な議席数を示さず「(次の参院選がある)3年後に自公の過半数割れを起こせるような踏み台になる議席をとりたい」と述べた。
一方、共産党の小池晃書記局長は「自公とその補完勢力を少数に追い込むのが野党の共通目標だ」と指摘し、野党による改選過半数の獲得に意欲をみせた。民進、共産、社民、生活の野党4党は32ある定数1の「1人区」に野党統一候補を擁立している。
茂木氏は野党の候補者一本化に関して「国民からみて選挙目当てだと受け止められても仕方ない」と批判した。玄葉氏は「巨大与党に対する一つの政治の技術として有効だ」と反論。社民党の又市征治幹事長は「国民が多く求めている問題については一致している」と同調した。
参院選での憲法改正の位置づけについて、公明党の斉藤鉄夫選対委員長は「争点ではない。国会で案を示す段階に来ていない」と述べた。おおさか維新の会の馬場伸幸幹事長は「教育無償化が未来永劫(えいごう)続くように憲法改正を訴えていきたい」と語った。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK12H0H_S6A610C1000000/