クマに尻かまれた女性、頭を蹴りつけ逃げる
秋田県の鹿角市と五城目町で29日、女性が相次いでクマに襲われ、2人が重軽傷を負った。
29日午前8時45分頃、鹿角市十和田大湯の山林で、タケノコ採りをしていた青森県新郷村戸来、
無職女性(78)が体長約1・2メートルのクマに尻をかまれ、軽傷を負った。
秋田県警鹿角署の発表によると、女性は同日午前7時45分頃、50歳代の息子と2人で、クマよけの鈴をつけて入山。
女性がやぶの中でタケノコを採っていると、背後からクマが現れ、尻にかみついた。女性は「クマだ、逃げれ」などと叫び、クマの頭をとっさに蹴りつけて逃げた。
現場近くでは、タケノコ採りに来た青森県十和田市の男性(65)が25日から行方不明になっている。
西へ約2キロの場所では21、22日、クマに襲われたとみられる男性が死亡しているのが相次いで見つかった。
また、29日午後2時20分頃、五城目町内川浅見内の田んぼで、近くの無職女性(78)が体長約1・5メートルのクマに襲われ、右側頭部と右ひじに重傷を負った。
五城目署の発表によると、女性は秋田市の病院へ搬送されたが、命に別条はないという。女性は田植え作業中、背後から突然、襲われた。クマは近くの山へ逃げていったという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160529-OYT1T50107.html