要約
当時のトルーマン大統領は1945年の広島への原爆投下を伝える演説で、復讐と、米国だけが持つ新しくて並外れた力を強調していた。
その後、広島長崎の惨状を知って衝撃を受けた米国人に対して、米政府は軍事的な理由をつけて説明せざるを得なくなった。
今日まで、2都市に対する原爆投下に道徳上の問題はなく自己反省もいらないという国家的な信仰が続く。
同じロジックで、米国がイラクやアフガニスタンで行った市民に対する誤爆や刑務所内での拷問なども、
「テロとの戦い」における「不幸な巻き添え」、「不快だが必要な行為」と受け止められている。
オバマ大統領がこうした不幸な人命損失の理由についてあたかも「自然災害」かのように考え広島を訪問するとすれば、
米国の自己反省の欠如は今も続いているということである。
http://jp.reuters.com/article/hiroshima-obama-idJPKCN0YI02V