安倍晋三首相は２０日、沖縄県で女性の遺体を遺棄したとして米軍属の男が逮捕された事件に関し「非常に強い憤りを覚える。今後、徹底的な再発防止など厳正な対応を米国側に求めたい」と述べた。官邸で記者団の質問に答えた。日本政府高官は２６、２７両日の主要国首脳会議（伊勢志摩サミット）に合わせて開催する首相とオバマ米大統領の首脳会談で、直接事件に言及する考えを示した。
政府は２０日、沖縄関係閣僚会議を官邸で開き、県警捜査への協力や米軍の綱紀粛正、事件の再発防止を米側に求めていくと確認した。首相は、遺体で見つかった女性について「さぞ、無念だったと思う。ご家族のことを思うと言葉もない」と記者団に述べた。菅義偉官房長官は記者会見で「残忍で凶悪な事件の発生は許し難く、言語道断だ」と厳しく批判した。
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