オンラインストレージの運用を行っているBackblazeが、自社で使用しているHDDが2016年第1四半期にどれぐらい故障したのかというデータを、メーカー・モデル別に公開しました。
Backblazeはこれまでも同種のデータを定期的に公開していて、2016年2月時点では運用しているHDDの数は約5万6000台でしたが、今回は6万の大台に乗り、総合計台数は6万1523台に。その運用日数は527万8120日分で、2016年1月1日から201 6年3月31日までの3ヶ月間で発生した故障の件数は266件、故障率は1.84%でした 。
運用しているHDDを多い順に並べると、 1位:Seagate「ST4000DM000」(容量4TB ) 3万4729台 2位:HGST「HMS5C4040ALE640」(容量4TB) 7075台 3位:HGST「HDS5C3030ALA630」(容量3TB) 4552台 4位:HGST「HDS722020ALA330」(容量2TB) 4264台 5位:HGST「HMS5C4040BLE640」(容量4TB) 3091台となります。
一方、故障の数で並べると、 1位:Seagate「ST4000DM000」(容量4TB ) 198件(2.54%) 2位:HGST「HDS722020ALA330」(容量2TB) 19件(1.74%) 3位:HGST「HMS5C4040ALE640」(容量4TB) 10件(0.57%) 4位:WDC「WD30EFRX」(容量3TB) 8件(3 .09%) 5位:HGST「HDS5C4040ALE630」(容量4TB) 7件(1.05%) でした。
台数が多い「ST4000DM000」は、それだ け故障件数も多いのですが、割合で見ると台数2位の「HMS5C4040ALE640」は故障率が低め。台数5位の「HMS5C4040BLE 640」は、なんとこの3ヶ月間には故障は1件も発生しませんでした。一方、5位までに入ってこなかったWDCの「WD20EFRX」(容量2TB)は運用台数は133台と少ないのですが4件の故障が発生していて、故障率で見ると12.57%という高さでした。
ただし、運用台数が少ないモデルの「故障率」はあまりあてにならない部分があり、たとえば東芝の「DT01ACA300」(容量3TB)は故障率が8.63%と高いのですが 、運用台数が47台で故障件数は1件なので 、十分なデータに基づいた数字だとは言えません。
ちなみに、今回記録した平均故障率1.84 %というのは、これまで記録した中で最も低い数字だとのこと。
以下ソース
http://gigazine.net/news/20160518-backblaze-hdd-stats-q1-2016/