(CNN) 米コネティカット州の州警察は15日までに、武装強盗の罪で禁錮17年の判決を受け、収監先の刑務所の労務現場から脱走していた71歳の男性受刑者を約48年ぶりに同州のシャーマン町で逮捕したと発表した。
同受刑者は町で小型船舶の修理などの仕事を手掛け、目立たない生活を送っていたという。捜査員が自宅を訪れた際、ドアを開いて家内に招き、来訪の理由を告げられると「この日がいつか来ると思っていた」と漏らしたという。
受刑者は1968年8月22日に労務現場の医務室から逃走。米連邦保安官局の南東地区担当の逃亡犯捜査班の幹部は逮捕につながった詳しい経緯には触れなかったが、受刑者が66年に拘束された際の受刑者の写真と、保持していたコネティカット州発行の運転免許証の顔写真の比較分析が功を奏したことを明らかにした。
同州の州警察は耳や鼻、口のあたりが類似していることに気付き、コネティカット州の保安官局支部に照会していた。同州の車両管理行政当局の責任者によると、運転免許証には実名を使い、少なくとも1990年以降は66年の逮捕時の居住先と同一の住所を報告していたという。シャーマン町で交通違反を犯した過去はなかった。
コネティカット州南西部に位置するシャーマンは住民数が3600人の小さな町。受刑者がよく通っていたという食料品店の経営者は、隠し立てがあるような挙動は見せなかったと説明。非常に好かれていたため、住民の多くが今回の騒ぎに驚いているとも述べた。
http://www.cnn.co.jp/usa/35082614.html