民主、大統領の決断称賛=長崎訪問求める声も-米
【ワシントン時事】米民主党下院議員トップのペロシ院内総務は10日、オバマ大統領の広島訪問が発表されたことを受けて声明を出し、
「歴史的な決断は勇敢で規律ある指導力の証し。戦後の日米友好関係の大いなる進展を浮き彫りにするものだ」と称賛した。
ペロシ氏は下院議長時代の2008年に広島を訪問しており、これまでに被爆地を訪れたことがある最高位の米要人だ。
ペロシ氏は自身の訪問を振り返り、「広島は深く心を動かされる場所だ」と指摘。大統領の訪問が核軍縮・不拡散の前進につながることに期待感を示した。
共和党からは「謝罪外交の延長線上にある。広島訪問が国を強くすることはあり得ない」(ゼルディン下院議員)との批判も出ているが、
こうした声は今のところ広がりを見せていない。
日本への原爆投下を命じたトルーマン元大統領の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエル氏は、
ニュースサイトへの寄稿で「大統領には長崎へも足を運ぶ時間をつくってほしい」と求めた。
ダニエル氏は「広島は原爆で破壊された最初の街であり、長崎は最後の街だ」と強調した。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016051100098&g=pol