鑑賞用の多肉植物「ハオルシア」を狙った盗難被害が、昨年8月から4月にかけて少なくとも全国6府県で十数件相次いでいることが6日、日本ハオルシア協会(愛知県豊川市)への取材で分かった。高値で取引される中国への輸出を目的に窃盗グループが犯行を繰り返しているとみて、捜査関係者が調べを進めている。
同協会によると、全国の愛好家や栽培業者の被害総額は推定で十数億円規模に上るという。静岡県内では、富士宮市のほかに静岡市葵区、藤枝市で計5件の被害を確認している。
いずれも夜間にビニールハウス内に侵入するか外壁を破り、数百本~千数百本の苗を持ち去る手口。監視装置を導入したものの、死角から侵入したケースもあった。
ハオルシアは、南アフリカ原産の小型植物。近年、中国の富裕層を中心に人気が高まっており、取引相場は10年前の10倍以上に高騰している。主にインターネットオークションを介して取引され、1株100万円以上の高値で売買されるものもあるという。
ソース
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/238035.html