致死性の遺伝病を防ぐ奇跡の遺伝子を持つ人の存在が明らかになる #1

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2016/05/05(木) 19:19:59.16 ID:OxOSpclB

一部の遺伝性の重い病気の中には、病気を引き起こす遺伝子を親から受け継ぐと「必ず」発病する疾患があるとされてきた。ところが、大規模な人数の遺伝子を分析した結果、何らかの理由で発病しない人が少なくとも世界に13人いることがわかった。

この研究をまとめたのは、米シアトルの非営利研究機関サージ・バイオネットワークスのステファン・フレンド代表らのチームだ。チームは、遺伝性疾患の治療方法を研究するために、たった1つの遺伝子変異が原因となり、親から子に受け継がれて発病する、いわゆる「メンデル遺伝病」に着目した。「メンデル遺伝病」は、メンデルの遺伝法則をもとに名付けられた遺伝性疾患で、数千種類あるといわれる。その中でもその遺伝子変異を持つと「必ず」発病する病気を「完全浸透性疾患」(遺伝子の影響が完全に次世代に伝わる)という。全部で125種類あり、計874個の遺伝子変異が関わっている。

研究チームは、ほかの多くの研究プロジェクトの協力を得て、約59万人の遺伝子データを集め、その中から874個の遺伝子変異を1つでも持つ人々を突きとめた。ところが、医療記録などから、その人々の中で少なくとも13人が遺伝子の影響を完全に避け、発病していないことがわかった。これまでの医学の常識を覆す発見だったという。

13人が持っている遺伝子変異にかかわる病気は、「嚢胞(のうほう)性線維症」(重症の肺疾患)、「スミス・レムリ・オピッツ症候群」(死亡率の高い発達障害)、「家族性自律神経失調症」(幼少期の死亡率が高い神経疾患)、それにいくつかの骨の障害など8種類の疾患だ。いずれも幼少期に発症し、しかも重症化する可能性が高い。

13人に関して、改めて個別に医療記録を調べ直し、発病していないことが確認できたが、13人の遺伝子の奇跡の謎を追及する研究はそこまでだった。遺伝子研究のプロジェクトでは、遺伝子データを提供する条件として被験者との個別の接触が禁じられている。今回の研究では、まさか、こんな奇跡が起こると思わず、禁止条項の同意書にサインしていたのだ。

研究リーダーのステファン・フレンド氏は「13人が発病しない理由には、私たちがまだ知らない、遺伝子疾患を防ぐ特定の遺伝子や環境的因子があるはずなのです。それがわかれば、多くの遺伝子病に苦しむ人を救えるのですが。13人以外に、発病するはずなのに発病してない人々を探すには、数百万人の遺伝子を調べ直さないといけません」と語っている。

http://www.j-cast.com/healthcare/2016/05/05265898.html

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