サッカー・アルゼンチン代表のメッシ選手にあこがれ、ポリ袋で作ったユニホームを着た姿がフェイスブック上で注目を集め、メッシ選手本人からサイン入りのユニホームを贈られたアフガニスタン人の少年の一家が脅迫を受け、パキスタンに避難した。AP通信が3日伝えた。
少年は、ムルタザ・アフマディ君(5)。父親は同通信に対して、インターネット上で「リトル・メッシ」として有名になって以来、脅迫電話がかかるようになり、反政府勢力タリバーンから「なぜ、子供に(イスラム教の聖典)コーランを学ばせず、サッカーをやらせるのか」という脅迫めいた手紙が届いたと話した。一家はムルタザ君が誘拐されるのではないかと恐れ、家財道具を売り払って逃れてきたという。
タリバーンは政権を握っていた時代、首都カブールのスポーツ・スタジアムを処刑場として使うなど、スポーツを迫害した。(イスラマバード=武石英史郎)
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