【ワシントン=芦塚智子】米疾病対策センター(CDC)が22日に公表したデータで、米国の自殺率が2014年は10万人あたり13人と1999年の10.5人に比べ24%上昇したことが分かった。自殺率は年々上昇しており、経済格差や薬物乱用の広がりなどが背景にあるとの指摘もある。
14年の自殺率は男性が10万人あたり20.7人と女性の5.8人を大きく上回った。ただ、上昇率は女性が高い。特に自殺率の上昇が目立つのは45~64歳の女性で、1999年から2014年の15年間で63%上がった。同年代の白人女性では80%上昇した。10~14歳の少女の自殺も件数は少ないものの急増している。
米国の自殺率は1986年から低下傾向にあったものの、99年から増加に転じた。自殺は米国民の死亡原因の10位となっている。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM25H3K_W6A420C1EAF000/