<熊本地震>震源が南下 八代M5.5 川内原発から80キロ
熊本、大分両県で地震が頻発する中、19日午後5時52分ごろ、熊本県八代市で震度5強を観測するマグニチュード(M)5・5の地震が発生した。
この地震の震源は14日以降に発生したM5以上の地震のうち、最も南西に位置するとみられ、気象庁は引き続き厳重な警戒を呼びかけた。
同県南阿蘇村の土砂崩れ現場では行方不明者の捜索が続き、19日、新たに男女3人の死亡を確認。一連の地震の死者は計47人になった。
識者見解「まだエネルギーがたまっている」「本震クラス起こる可能性も」
16日のM7・3の本震発生後、震源域が東側に拡大。17日にはそれまでの震源域より南西部にある八代市などで小規模地震が頻発していた。
19日は午後9時前にも、ほぼ同じ場所を震源とするM5・0の地震が起き、八代市などで震度5弱を観測。
気象庁は記者会見で、今後活動域が南西側に広がる可能性について「全体的にどこで発生するか分からず、予測は非常に難しい。
現状では(南西側に)延びる様子は見られないが、厳重に監視する」と説明した。
八代市は九州電力川内原子力発電所(鹿児島県)から、北東約80キロに位置する。
気象庁によると14日以降、20日午前0時までに観測した震度1以上の揺れは652回となった。
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