神戸市北区で一昨年から、男性宅に何者かが侵入する事件が相次いだ。
金目のものは盗まれていないが、枕元付近には「液体」が点々とし、
ベランダに干していた下着にも「液体」らしきものが付着してパリパリに。
被害者は一人暮らしの男性ばかりで、40~60代の中高年だ。
犯人は何が狙いなのか。
この不可解な事件で、兵庫県警有馬署は昨年11月、
住居侵入容疑で27歳の男を逮捕したが、
その供述は「好みのタイプを狙った」。
忍び込んでは男性の寝顔を見て自慰行為にふけり、
現場に痕跡を残していたという。
一連の信じがたい犯行は、学生時代の「片思い」が
引き金になっていたようだ。
■DNA型が一致
有馬署は24年末に被害届を受理し、男性を狙った
わいせつ目的の犯行とみて捜査を始めた。
被害者の似顔絵も作って住民らに配布し、情報収集に努めた。
捜査の結果、被害が集中していた地域から、
当時付近に住んでいた男が浮上。昨年11月、
住居侵入容疑で兵庫県西宮市の無職の男(27)
=住居侵入罪などで起訴=を逮捕した。
男は逮捕当初、「覚えていない」と否認していたが、
逃れようのない決定的な物証があった。
現場に残されていた体液で、男のDNA型と一致したのだ。
■ターゲットはあこがれの教諭似の男性
捜査関係者によると、男は「(被害に遭った男性らと)
エッチをしたかったが勇気がなかった。
エッチをしているところを想像して自慰していた」と供述したという。
見た目はおとなしそうというこの男は有名大学の
大学院を出たといい、国家公務員を目指して勉強中だった。
「男性」に目覚めたのは高校生のころで、当時の高校の男性教諭に憧れたとされる。
今回も「先生に似たがっちりした人を狙った」と供述しているという。
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/140203/evt14020321000033-n2.html