一般の人でも宇宙に滞在できる、いわゆる「宇宙ホテル」の試験機が、日本時間の16日午後6時半すぎ、国際宇宙ステーションに取り付けられ、今後2年間、安全性などを検証する作業が行われます。
国際宇宙ステーションに取り付けられたのは、アメリカの民間企業、ビゲロー・エアロスペース社が開発した「宇宙ホテル」の試験機で、日本時間の今月9日、アメリカ南部から無人の宇宙輸送船に収納され、打ち上げられました。
そして日本時間の16日午後、試験機を輸送船からロボットアームを使って取り出す作業が始まり、午後6時半すぎ、国際宇宙ステーションに取り付けられました。
この試験機は、輸送船の中では全長と直径がいずれも2メートル余りの円柱形でしたが、国際宇宙ステーションに取り付けられたあと空気を注入することで、風船のように膨らみ、全長は2倍近い4メートルに、直径も1.4倍近い3.2メートルまで広がります。
実際に試験機を膨らませる作業は来月下旬に行われる予定で、今後2年間、国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士が定期的に中に入るなどして、宇宙を飛び交う放射線を防ぐ性能や内部の温度変化など、安全性を検証します。
開発した会社は、この試験機を発展させて、「宇宙ホテル」の開発につなげたいとしていて、民間企業による宇宙施設の実現に結びつくのか注目されています。
以下ソース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160416/k10010484171000.html