英金融サービス部門のロビー団体である「ザ・シティUK」が実施した調査によると、英国が6月の国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択した場合、今後5年間に金融部門で最大10万人が失職する可能性があるとみられている。
EU離脱が決まれば経済成長や投資の伸びが鈍化し、貿易と商業の主要センターとしてのロンドンの地位が低下するという。
グローバルな銀行の多くは、英国を経由して他の市場にアクセスしたり、英国を拠点に金融商品やサービスを販売したりしている。EUを離脱すると、この構造が再検討される可能性があるとみられている。
英国では、金融サービス部門が経済全体の約10%を占めており、他の主要国よりも大きな比重を持つ。
調査リポートは「立地を決定する要素が変化することで、一部業務をEU内の他の金融ハブに移転する方針が取られる可能性がある」と述べた。
ソース
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/04/10-15.php