いつの間にかアジアの「安い国」になっていた日本
米国の最低賃金が15ドルに!なぜ日本では賃金が上がらないのか
米カリフォルニア州で最低賃金の15ドルへの引き上げが決まった。米国では賃金上昇傾向が顕著だが、
日本は人手不足であるにもかかわらず、賃金がなかなか上昇しない。
人件費の高騰はアジア各国においても共通の現象であり、日本だけが取り残された状況だ。
日本は主要国の中で最もコストが安い国となりつつある。
中国人「爆買い」は日本の物価の安さの裏返し
このようにして日本は、知らず知らずのうちに、主要国の中で最もコストの安い国に変貌しつつある。
米国では大卒の初任給が40万円を超えることも珍しくないことを考えると、
皮膚感覚としての物価はすでに日本の2倍である。こうした状況はアジアでも同じである。
タイなど東南アジアの国々は、かつては物価が安いというイメージがあった。
実際、年金生活者の中には、物価の安さに惹かれてタイなどへの移住を決断した人もいる。
だが東南アジア各国は、急激な経済成長によって物価も急ピッチで上昇した。
例えばタイの消費者物価指数はここ10年で1.5倍近くに上昇している。タイの都市部において、
ちょっとした昼食代が1000円を超えることは珍しくなく、もはや日本と変わらない水準だ。物価が安いことを前提に移住した年金生活者の中には生活が破たんする人も出てきているという。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46549?page=5