大人は、子供と同様に護られるべきであると高木氏は主張する。
「子供たちを護るのは社会の努めであり、それは全世界どこでも変わらないことでしょう。それは当たり前のことです。しかし私は言いたい。
大人は護らずとも良いのでしょうか?少なくとも、その様な性癖を持っていたとしても、それを抑制し、制御できる精神を持つ者を異常者扱いすることは大きな間違いです」
「人間の欲望は絶対に消し去ることはできません」
人形で小児性愛者が欲望を満たす。これは、性的衝動をより高めてしまうのではないか。
「人間の欲望は絶対に消し去ることはできませんし、他者がそれを変えることも不可能です。ましてや、生物としての根源的な欲望である性欲に関しては、いかなる方法を持っても変えることはできません。
しかし、変えることが不可能でも、それをコントロールすることは可能であると考えます」
「現代は欲望を禁止、抑制することからコントロールすることにシフトしていくべきだと私は考えます」
高木氏は、それこそが自らが目指していることなのだと主張する。
「彼らの欲望を解消するためには、中途半端な造型では足りません。
それは逆に良くない方向、さらなるリアリティを求めて本物の人間に欲望の対象を移しかねない危険を誘発し得ます。大切なのは、本物と誤認させ得るくらいの圧倒的なリアリティです」
欲望の誘惑に苦しみながらも、自己を抑制している小児性愛者たちに手を差し伸べたいと高木氏は語る。
「『不足を知る者は足るものである』。自らの性癖を認め、制御し実社会に対して迷惑を掛けないで生きていける者は、危険な存在ではありません。だからこそ、社会は偏見を無くし、彼らを助けなければなりません」
児童に対する性的犯罪が後を絶たない中で、小児性愛者への世間の視線は非常に厳しい。
高木氏自身が「彼らの欲望を解消するためには、中途半端な造型では足りません。それは逆に良くない方向、更なるリアリティを求めて本物の人間に欲望の対象を移しかねない危険を誘発し得ます」と語っているように、小児性愛を想起させる人形への社会的な反応も当然、厳しくなる。
Change.orgでこれらの人形に反対する署名を集めているオーストラリア人のMelissa Evansは「子供たちへの性的虐待に対する抑止力として、
本物そっくりの人形が決して適切であるとは信じません」と記している。
このページには4月11日現在、5万5千件を超える署名が寄せられている。
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その人形
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