【NQNニューヨーク=横内理恵】6日午前のニューヨーク外国為替市場で円が買われている。米東部時間午前10時10分(日本時間午後11時10分)すぎに1ドル=109円83銭前後と、2014年10月31日以来の円高・ドル安水準をつけた。ニューヨーク市場では5日にも109円台をつけたが、6日の円相場はこれをやや上回る水準となった。
米株式市場でダウ工業株30種平均が下げに転じたことが投資家のリスク回避傾向につながり、低金利の円の買いを誘った。米国で緩和的な金融政策が長引くとの観測や、日本政府・日銀による円売り・ドル買い介入の実施は難しいとの見方からも円が買われやすい地合いとなっている。
ただ、午後に米連邦公開市場委員会(FOMC、3月15~16日開催分)の議事要旨の公表を控え、市場では様子見ムードも強い。円は買い一服後は上値が重くなっており、10時40分現在は1ドル=110円台前半で推移している。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL06HFO_W6A400C1000000/