まるで夏の吹雪、スペインのカゲロウの大群~白い翅が織りなす幻想的な光景を写真で
毎年夏になると、スペイン北東部のエブロ川では大量のカゲロウが発生し、中世の石橋、トゥデラ橋を覆い尽くす。橋の照明に引き寄せられて集まったカゲロウの白い翅で、辺りは雪が降っているかのように見える。
1年間、幼虫として水中で過ごした後、このはかない昆虫は水から出て交尾し、水辺の植物に卵を産み付けると、数時間で死んでいく。しかしエブロ川の川面に群がるカゲロウの多くは、川ではなく、アスファルトに卵を産み付ける。照明のせいで道路が川面に見えるのだ。そのため、大半の卵は孵らない
この地でカゲロウは重要な存在だ。科学者は、カゲロウがいればエブロ川が健全であると考える。また、カゲロウ自体が魚や鳥や小型哺乳類の餌となり、生態系が保たれている。米国ペンシルベニア州立大学の昆虫学者、グレッグ・フーバー氏は、ちっぽけなカゲロウを「まさに自然の驚異」だと言う。
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