クルーグマンの提言
・「マイナス金利とか意味ねえことすんな」
・「金融緩和はいいから財政政策で需要を上げろっつてんだろ」
・「この不況に消費税とかバカかお前は」
(意訳)
ポール・クルーグマン 『私が東京で言ったこと』
2016-03-27 21:53
http://ch.nicovideo.jp/niconicoffee/blomaga/ar997582
クルーグマン教授がこのツイート(2016年3月27日20時頃ごろの投稿)で公開した議事録を、
全文和訳しました。こちらが原文(PDF)です。
https://www.gc.cuny.edu/CUNY_GC/media/LISCenter/pkrugman/Meeting-minutes-Krugman.pdf
(一部抜粋)
我々が目の当たりにしつつあるのは、金融政策の限界です。
非伝統的な手法を試みるとき、我々はそれを議論することができますが…。効果はだんだんと小さくなり、困難なものとなることを、我々は知りつつあるのです。
マイナス金利についてですが、これが可能であると判明したのは注目すべきことです。私はまさしく、これは正しい動きであったと考えますが、しかし、これをさらに推し進めてゆくことは非常に難しいのです。マイナス金利の影響は限定的なものであることが明らかになりつつあるからです。
財政による支援よりも、長期的な予算問題を優先すべし、という考えは、今は極めて見当違いなものと私には思われます。私が申し上げておりますのは、言うまでもなく、消費税のことであります。
これら全てのことがらから、2つのことを言うことができます。
〔その一つ目は、〕私が構造改革 structural reform について何も申し上げなかったことにお気づきかと存じます。私が構造改革に反対であるからというわけではありません。そうではないのですが、需要を押し上げる boosting demand という最重要課題 critical issue からはだいぶ的を外れたものと考えられるからなのです。