http://i.imgur.com/IsPuOgV.jpg
http://lite-ra.com/2015/01/post-778.html
現在のネットと自民党の“蜜月関係”は、2000年代後半の “ローゼン麻生閣下”人気をぬきには語れないだろう。
麻生太郎がオタク界隈で人気を博すきっかけになったのは、安倍晋三、谷垣禎一と争った06年の総裁戦でのこと。「AERA」(朝日新聞出版)08年9月29日号によれば、弱小派閥だった麻生派の井上信治議員が麻生に「ぜひお得意のマンガの話をしてください」と進言したという。06年総裁選の初演説で、麻生は秋葉原駅前を強く希望した。そして演説の際、こう切り出した。
「自称オタクのみなさん、『キャプテン翼』、知ってる?」
この“庶民派サブカル路線”が大いに受け、その後ネット界隈で話題になったのは周知の事実。2ちゃんねるでは、「麻生が空港で『ローゼンメイデン』を読んでいた」という情報が出回った。強面の麻生と少女マンガ的絵柄のミスマッチが生み出す諧謔味は瞬く間に広まり、07年には『現代用語の基礎知識』(自由国民社)に「ローゼン麻生」の項目まで登場した。このネット・ムーブメントが自民党にあらたな“草狩り場”の存在を示唆したと推測される。事実08年、自民党はニコニコ動画(以下、ニコ動)内に「麻生自民党チャンネル」を設立している。