[14日 ロイター] - 米ナショナルフットボールリーグ(NFL)は14日、アメリカンフットボールで発生した脳震とうと慢性外傷性脳症(CTE)に因果関係があることを認めた。NFLの幹部が関連性を公式に認めたのはこれが初めて。
CTEは、脳に繰り返し衝撃が加わることで起きる進行性の疾患。頭部が衝撃を受けることのあるスポーツで発生することがあり、ボクシングでは「パンチドランカー」としても知られている。
NFLの健康安全対策部門のバイスプレジデントであるジェフ・ミラー氏は、下院のエネルギー・商業委員会公聴会でアメフトとCTEに因果関係はあるかとの質問を受け「答えは間違いなくイエスだ」と述べた。
引退したプロフットボール選手の間でCTEの発生率は高く、2015年に死去した元名選手のフランク・ギフォード氏らが、死後の検査でCTEを発症していたことが分かっている。元選手数千人がNFLを相手取った訴訟を起こしており、賠償金額は10億ドルに達するともみられている。
CTEは現在、死後の検査によってしか正確な診断ができない。
http://jp.reuters.com/article/nfl-idJPKCN0WH0FR