【3月15日 AFP】大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)の近縁種にあたる新種恐竜の化石を発見したとの論文が14日、米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。T・レックスがどのようにして大型化し、食物連鎖の圧倒的頂点に君臨するに至ったかを解明する手掛かりになる可能性があるという。
象徴的な捕食恐竜のT・レックスがどのようにして、恐竜が絶滅に至る6500万年前までに地球を闊歩(かっぽ)した中で最大の肉食動物の一つになったかを示す証拠を研究者らはほとんど得ていなかった。
その答えは、かつては知られていなかったT・レックスの近縁種、ティムルレンギア・エウオティカ(Timurlengia euotica)の脳にあるかもしれない。
ティムルレンギアは、ゾウほどの大きさのT・レックスに比べるとはるかに小型だったが、獲物を追跡して捕獲するために不可欠な大型の脳をすでに発達させていた。
今回の発見は長い系統の中の一動物を表すにすぎないと研究者らは注意を促しているが、その一方でティムルレンギアの持つ機能は、小型のティラノサウルス類恐竜が、時間とともにますます利口に、かつ大型化した進化の過程を説明する一助となる。こうした進化を遂げたのは、鋭敏な知覚能力を頼りに、食欲を満たし続けることができたおかげだ。
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http://www.afpbb.com/articles/-/3080394