東京都中野区で昨年8月、アルバイト店員で劇団に所属する加賀谷理沙さん(当時25)の遺体が見つかった事件で、警視庁中野署捜査本部は12日、殺人の疑いで福島県矢吹町、職業不詳、戸倉高広容疑者(37)を同県内で逮捕した。捜査本部によると、現場の遺留物と戸倉容疑者のDNA型が一致した。戸倉容疑者は事件当時中野区の現場近くに住んでいたといい、警視庁は動機などを詳しく調べる。
捜査本部によると、「被害者について全く知らない。被害者のところに行った記憶もないし、殺してもいません」と容疑を否認している。
逮捕容疑は昨年8月25日午前0時30分ごろから26日午後10時ごろまでの間、中野区弥生町にあるマンションの部屋で、加賀谷さんの首を絞めるなどして殺害した疑い。
警視庁は加賀谷さんの爪の間から、もみ合った際についたとみられる皮膚片を採取。警視庁は事件当時周辺に住んでいた人らへの聞き込みを続け、実家のある福島県に戻った戸倉容疑者から2月中旬に任意でDNAの提出を受けた。戸倉容疑者は当時、現場から約300メートル離れたアパートに住んでいた。2人の間に面識はなかったとみられる。
加賀谷さんの自宅からは、服やリュックサック、トートバッグ、布団カバーなど十数点がなくなっていた。捜査本部は戸倉容疑者が証拠を隠すために現場から持ち去った可能性があるとみている。
以下ソースで
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H2C_S6A310C1CC0000/