JR東日本の在来線で人身事故が急増していることが11日、国土交通省の統計で分かった。
平成26年度は18年度の約3倍に増加。JR東は「25年度に人身事故の基準を変更したため」と
話しているが、24年度には既に18年度の約2倍に増えている。
JR東の26年度の人身障害事故は163件で、統計の公表が始まった18年度(57件)の約3倍。JR
全7社で最も多い。JR東の説明によると、国交省への報告基準を25年度下期に見直し、警察が明確
に自殺と認めない事故を人身障害事故に計上するようになり、25、26年度は連続して増加したという。
しかし、見直し前の24年度は108件で18年度の約2倍と、こちらもJR全7社で最多。
JR西日本は現在のJR東と同じ基準で報告してきたが、18年度以降、減少傾向となっている。
対策となるホームドアはJR東で22年から整備が始まり昨年9月末時点で19駅、JR西で
23年から始まり同時点で3駅に設置。JR西と比べてJR東の方が整備は進んでいるほか、
点字ブロックや非常用ボタン増設など対策も進めているが、十分な効果は得られていない。
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