英王室は9日、英大衆紙サンが「英国の欧州連合(EU)離脱をエリザベス女王が支持している」と報道したことに抗議し、新聞業界の自主規制審査機関「独立新聞基準組織」(IPSO)に不服を申し立てた。
サン紙は9日付一面で、「女王はブレグジットを支持」という見出しを掲載。EU支持派のニック・クレッグ前副首相と女王が2011年に昼食をとりながら「大ゲンカ」するのを目撃したという、匿名の消息筋の話を報道した。「ブレグジット=Brexit」とは「British exit」の略語で、英国のEU離脱を意味する。
こうした報道内容に対して王室は女王が「政治的に中立だ」と反論。クレッグ氏も「まったくのでたらめだ」と一蹴したが、サン紙は報道内容に自信があると強く主張している。
サン紙は記事で、クレッグ氏と「口論」する様子から「欧州に対して女王がどういう思いを強く抱いているか、もはや疑いようがない」と書き、女王はクレッグ氏を「長々と叱責し、他の客を茫然とさせた」と続けた。また「数年前」の別の機会にもバッキンガム宮殿で複数の議員に対し、「私はヨーロッパが分からない」と「憎々しげに思いを込めて」告げたと書いている。
王室に抗議されたサン紙は「サンは記事内容に自信を持っている。優れた2つの情報源から得た情報をもとに、力強くわかりやすい形で提供した」、「不服に対して我々は積極的に、自社の主張を弁護していく」とコメントした。
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http://www.bbc.com/japanese/35770681