だから日本は馬鹿にされる シャープ・鴻海騒動に見る日本的経営の問題点=真殿達
2016年3月15日
日本の政官財「インサイダー」の敗北
負け組と決まった企業の先行きに口を出したのは、日本の政官財のインサイダーの群れであり、その論理は世界のM&A市場のものとは大いに異なっていた。
5年前ならわずかな額で済んだ債権放棄を避けて、問題先送りに付き合ったばかりに、さらに貸し込んで足抜けできなくなり、他のインサイダーの思惑に乗じて少しでも負担を低くしたいと考える銀行。
大手企業の破綻を先延ばしする以外に経営力を発揮できず、自らの在任中に破綻に追い込みたくないというだけの理由から税金で救済しようとする国家機関とその監督官庁。
そしてその上に君臨する政治家。
そうした思惑の中で自己保身に汲々とし決断力に欠けるサラリーマン経営者の付和雷同と右顧左眄(うこさべん)が5年も続けば、それなりに蓄積のある企業は見る影もなくなる。
鴻海に対するゼノフォビア(外人嫌い) 日本は途上国か社会主義国か
http://www.mag2.com/p/money/8070