栃木女児殺害公判 遺体のネコの毛「同じグループ」
毎日新聞 2016年3月2日
栃木県日光市(旧今市市)で2005年に小学1年の女児(当時7歳)が連れ去られ殺害された事件で、殺人罪に問われた勝又(かつまた)拓哉被告(33)の裁判員裁判が2日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)であり、女児の遺体に付着していたネコの毛をDNA鑑定した村上賢・麻布大獣医学部教授が、勝又被告が事件当時飼っていたネコの毛と「同じグループ」と証言した。
村上教授は検察側の証人として出廷。
村上教授によると、ネコをグループ分けするため、これまで570個体のDNA鑑定を実施した結果、71のグループになった。
女児に毛が付着し、勝又被告が飼っていたネコのグループの出現率は0・5%程度だったという。
ただし、弁護側に「鑑定書に、同一個体でも全く矛盾しないと書いてあるが、一致する可能性も一致しない可能性もあるか」と問われ、村上教授は「あります」と答えた。
弁護側は初公判で「同じグループなだ けで同一個体ではない」と反論。無罪を主張している。【野口麗子、田中友梨】
http://mainichi.jp/articles/20160303/k00/00m/040/056000c