27日午後9時20分ごろ、埼玉県八潮市西袋の民家付近で「発砲音がした」との匿名の通報が県警本部にあり、指定暴力団・山口組から分裂した神戸山口組系暴力団の組長(67)の自宅で、銃弾が撃ち込まれたような痕が見つかった。首都圏では27日未明から深夜にかけ、山口組や神戸山口組が絡む事件が他に2件あり、警察当局は抗争事件に発展する可能性があるとみて警戒している。
県警によると、発砲があったのは同日午後8時45分ごろとみられ、家人や近隣住民にけがはなかった。銃弾は見つかっていないが、組長宅2階の外壁に撃ち込まれたような痕があった。県警捜査4課と草加署は銃刀法違反(発射)容疑で調べている。
捜査関係者によると、東京・歌舞伎町で今月15日、山口組系と神戸系の組員計数十人がにらみ合うトラブルがあった。自宅に発砲された組長が居合わせていたとの情報もあり、県警が関連を調べる。
また、27日午後11時50分ごろには、東京都足立区の団地の敷地内で、神戸山口組系暴力団組員とみられる男が3人組の男に襲われ、催涙スプレーを吹きかけられるなどした事件があった。生命に別条はないが重傷といい、警視庁が発砲事件との関連を調べる。
一方、27日午前3時45分ごろには、神奈川県厚木市の山口組系暴力団が使用しているとみられる住宅の1階に2トントラックが突っ込み、シャッターと壁の一部が壊れた。けが人は確認されていない。住宅は組事務所の近くにあり、組員の生活拠点とみられる。
ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160228-00000045-mai-soci