英ケンブリッジ大学およびクイーン・メアリー大学のがスーパーコンピューターを使い5次元環状ブラックホールのシミュレーションを実施、このブラックホールが「裸の特異点」を生み出し、アインシュタインの一般相対性理論を破綻させる可能性があることを確認しました。
一般相対性理論は、現在の宇宙の性質を知るための基本となる理論です。一般に我々の存在する「時空」は高さ、幅、奥行きからなる「空間」に「時間」を加えた4次元だと考えられます。
また一般的なブラックホールといえば、光でさえも逃げられなくほど強力な重力をもつ天体。
非常に小さいとされる核の部分を取り囲むようにして存在する「事象の地平面」は宇宙空間にポッカリと真っ黒な穴が空いたかのように見えると想像されます。
なお事象の地平面は、重力によって光の速度でも逃げ出せなくなる境界面であり、そこに地面があるわけではありません。
ブラックホールの中心は物質の密度や重力やが無限大となる「重力の特異点」があると考えられます。
密度や重力が無限大となると一般相対性理論は成り立たちません。ただ一般相対性理論では特異点の存在はさけられないと考えられています。
現実には、特異点は必ず事象の地平面の内側にしか存在できないと考えられ、さらにそれを観測するための光や電磁波は事象の地平面から出て来られず、現時点では特異点は計算や推測でしか知ることができません。
今回、研究者は2002年に発見された ブラックリング と呼ばれる5次元のブラックホールがどのような特性を示すかを、COSMOS スーパーコンピューターを使ってシミュレーションしました。その結果を表したのが下の図。
http://o.aolcdn.com/hss/storage/midas/a1dbd218ec27a0e532b14e14914ba88a/203445318/A5DBH.gif
以下ソースで
アインシュタインの一般相対性理論が破綻か?5次元ブラックホール解析で「裸の特異点」を算出
http://japanese.engadget.com/2016/02/23/5/